2011年07月21日

美しくも残酷な「空気人形」

第一回は「空気人形」(是枝裕和監督作品)について。

私にとって是枝監督の映画を見るのは
「誰も知らない」に続いて「空気人形」が2作品目。
心を持たないはずの空気人形(つまりダッチワイフ)が
心を持ってしまったゆえに、生きることのよろこびと
痛みを知るというおはなし。
人形が心を持つという話は、昔から童話によく出てくる。
しかし、この映画はそんなファンタジーより、
「誰かの代用品」であり「性処理道具」である
空気人形の哀しさのほうが色濃く描かれている。
空気人形の哀しさは、誰しも抱えているものだ。
人はみな唯一無二の存在になりたいが、
「代用品」のようなありきたりの自分にもがいている。

是枝監督は、残酷な話を美しく描くのが好きなようで、
今回はその美しさよりも
話の残酷さのほうが際立ってしまった。
おとぎ話を期待して見るとかなり痛い目に遭います。

余談だが、空気人形を演じたペ・ドゥナは韓国の人気女優で、
映画ライターはこの作品のことを書くのに神経をすり減らしたという。
それは「空気人形」と「従軍慰安婦問題」を結びつける人がいるらしく、
文章の端々まで厳しくチェックされたらしい。

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posted by 映画人生 at 16:14| Comment(0) | 日本映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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